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※サンデー本誌のネタバレしていますので、コミックス派の方はご注意を。 ーー高校生ながら解体業者の社長を務める工具楽我聞。彼は代々伝わる「仙術」を使い、政府や企業が壊したいものを隠密裏に破壊する「こわしや」である。 社長としては半人前で、同級生にして秘書の國生さんには迷惑をかけつつも、決めるところはきっちり決めて、どんなものでも壊します!ーー 毎週楽しみにしていたのですが、ついに最終回を迎えてしまいました。 この作品は、主人公の工具楽我聞をはじめ、出てくるキャラクターすべてが本当に良かったんですよね〜。 人気投票がもし実現していたら、かなりの混戦が見られたのではないでしょうか。 とくに良かったのが、果歩、斗馬、珠といった我聞の妹弟達。 彼女らが我聞と國生さんをくっつけるために「G・H・K」(我聞・陽菜・くっつけ隊)を設立してからは、面白さのレベルが間違いなくワンランクアップしました。 多分、作者の藤木さんもこの頃は、キャラクターを動かすアイディアが次々と浮かんでいたのではないでしょうか。 ただ、作品のレベルが急激に上がっていたことで、連載の土台にあったプロットや設定が、そのレベルについていけなくなっていた感じも、若干ながらありました。 僕は「仙術使い」という超能力設定は大好きなんですけど、ここ最近はそれ抜きでも話を進められるようになっていたんですよね。 それが理由かどうかはわからないですが、最終章は我聞や國生さんの父親の消息や、謎の秘密企業「真芝」といった伏線を消化しつつ、「仙術を無効化する兵器」という、「こわしや我聞」にふさわしい舞台を用意してきました。このあたり、やっぱりさすがです。 さらに最終決戦らしく、オールキャストに合体技、決め台詞と王道のオンパレード。 終わるのは惜しいけど、これを見られたのなら許せるかも……という気分ですね。 最後の必殺技が、どう見ても「石破ラブラブ天驚拳」だったのは、作者の藤木さんが大ファンなのだからある意味順当な結果でしょう。というか、見たあとだとあれ以外思いつきません。 ラストは日常シーンで締めだったのですが、國生さんの父親が「娘を嫁に……」と突拍子もないことを言い出したり、我聞の父親が実は禿げていたりと随所に遊び要素が込められていました。 さっき1巻を見直したのですが、やっぱり比べものにならないぐらい、面白さが上がっていますね(1巻がつまらない、という意味ではないです。余裕がある、とでも言えばいいのでしょうか) 終盤は一気にエピソードを消化していったのですが、これは人気がなかったゆえの打ち切りではなく、人気と実力が上がってきたらステップアップしよう、という前向きの終わりだと思っています。 『こわしや我聞』の話がもう見られなくなるのは残念ですが、すぐに新作でまた楽しませてくれることを、今から期待しています。
by tatibana_m
| 2005-11-23 00:58
| マンガ
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