カテゴリ
ライフログ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
F1グランプリ第四戦は、フェラーリの本拠地、イモラサーキット。 昨年は残り10周でミハエル・シューマッハがフェルナンド・アロンソに追いついたものの、最後まで抜くことができず涙を飲んでいる。 それだけコース上でのオーバーテイクが困難なこのラウンドでは、予選順位やピットワークといった戦術面が重要なのだが、予選トップに立ったのはシューマッハ。12年前このコースで命を落としたアイルトン・セナを抜き、通算66回目のポールである。 レースは序盤、ガソリンを軽くして挑んだシューマッハが飛ばしに飛ばし、後続との差をぐんぐんと開いていく。一方のアロンソはスタートで4位にポジションアップするものの、シューマッハのチームメイト、フェリペ・マッサをなかなか抜けず、差を縮めることができない。給油後には2位までジャンプアップしたものの、その時点で同じく給油を終えていたシューマッハとの差は11秒にまで開いていた。 ところが、給油を終えたシューマッハのペースが上がらない。1周ごとにアロンソとの差が1秒以上縮まり、残り30周ほどで追いつかれてしまう。 コーナリングで勝るアロンソは、抜くそぶりを何度も見せ、シューマッハにプレッシャーをかける。一方シューマッハは、それをブロックしつつ、立ち上がりの早さで少しでも差を広げようと試みる。実況で何度も連呼されていたが、奇しくも昨年とまったく逆のレース展開となった。 レースが動いたのは41週目。ルノーはシューマッハのペースに合わせるのは得策ではないと考え、アロンソを早めにピットへと入れる策に出る。これを見たフェラーリ陣営も、次の周でシューマッハをピットイン。わずかでも作業に遅れが出るとアロンソに抜かれるところだが、ピットクルーは見事に作業を終え、シューマッハは三度アロンソの前でレースに復帰することとなる。 ここからは完全にレーサー同士の一騎打ち。シューマッハがアロンソのプレッシャーに負けるのか、それとも最後まで耐えきるのか。 20周近く続いたタフなバトル、勝利したのはシューマッハだった。残り4周となったところで、アロンソが縁石に乗り上げるというミス。これで追いつかれる心配がほぼなくなったシューマッハは、最後まで安定した走りで、見事復活の優勝を遂げた。 2年連続で、見応えのあるサンマリノとなりました。 30周近いテールトゥノーズって、僕は今までに見たことがなかったです。 カメラもほとんどずっと、この2台しか映していなかったですしねぇ。3位がモントーヤだと知ったのもレースが終わる直前でしたよ。 今回の勝因は、シューマッハの精神的なタフさだったと思います。 後ろにあのアロンソがいる状態で、ノーミスのまま走りきるとは思いませんでした。 逆にアロンソのほうが最後にミスをしてしまいましたけど、考えてみると、アロンソがミスらしいミスをしたのって今回が初めてではないでしょうか。(少なくとも、僕がテレビで見た限りでは、ミスをしていないはず) それだけ消耗の激しかった、このレースに勝てたことは、シューマッハにとってもフェラーリにとっても大きいのでは。 とはいえ、戦闘力に関してはルノー陣営が勝っていたのも事実。実際、2位に入ったことで、アロンソはライコネンとのポイント差を更に広げたわけですし(このレース4位に終わったライコネンは、総合3位に転落) まだしばらくは、アロンソの牙城を崩すのは難しそうです。
by tatibana_m
| 2006-04-24 17:34
| スポーツ
|
ファン申請 |
||