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そういえば、前回更新分のタイトル、「新年」と「明けまして」は同じ文章では使わないんでしたっけ。失敗失敗。 マルキューゴーマル、某社のOさんから電話。 「修正テキスト、頂きました。不足等がなければ、このまま校了となると思います」 長かった…… 本当、長かった。 だってね、僕ね、 2008年、まだ自宅に帰っていませんから。 ひとり旧時代に取り残されていますから。 今回は本当に、今まで一番きつい仕事でした。 (こっからはグチというか反省というか、自省というか自戒というか。メモとして残しておきたいだけなので、スルー推奨で) 「きつい」とか「逃げたい」とかは思っても、12月31日の夜、会社の窓から投身自殺したい、と本気で考えてしまったのは流石に初めて。 今回は攻略本の仕事で、スタッフが僕を含めて5名。 しかし、うち1名が本格的な仕事が初めて、2名がまったくの新人という異様な構成。 とにかく基本ができていないから、資料作り、ラフ作成、テキスト執筆、画像撮影とどの作業でも、僕が一度チェックして、やり直させるという行程が続く。しかも何度も。 必然的に、僕が自分で担当しているページに費やせる時間も短くなり、どんどんクオリティが低くなる。 無論「プロなんだから、限られた時間でやり遂げるのも仕事のうち」だと思うし、きちんとスケジュールは守って最低水準はクリアしたものを提出しているつもりだけど、 (もう少し時間があれば、絶対にここはもっと良くなるはず) と考えながら、そのままで提出しなければならないのはかなりの苦痛。 「いっそ、新人に任せている部分を全部引き上げて、自分でやったほうがまだ効率がいい」 という考えと 「今は耐えるとき。実戦で鍛えなければ伸びない。人材が増えれば、今回はきつくてもつぎが楽になるはず」 という思いが交錯しつつ、毎晩スタッフを帰したあとに、ひとりで全員のテキストやラフをチェックする日々が続く。 でも、やっぱり自分で納得できていないものは、外から見るともっとその荒さが目立つもので、担当さんから何度も問題点を指摘される。 ひたすら謝ったあとに、「チェックお願いします」と出されるテキスト。 あれほど注意したにもかかわらず、同じミスを発見する。 呼び出して、もう一度注意する。 「すみません、修正します」 すぐに再提出される。また別のミスを見つける。 一日に、何度同じテキストを見ればいいんだろう? 提出前に渡してある表記統一表で一度確認してくれるだけで、ほとんどのミスは潰せるはずなのに。 本を作るとき、おおよその構成、レイアウト、デザインイメージ、テキストに書く内容は、ゲームをプレイしているときにだいたいイメージできる。 その最初にイメージしたものと、目の前にある実物。 なぜ、イメージしたときよりクオリティが低いのだろう? 作業の過程で、あいまいなイメージだったものをより高みに上げるのが仕事だったはずでは? 悩みは絶えない。 転換は年が明けてから。 「イメージしても、実際に作れないのなら、それが今の実力なのでは?」 と思ったのがきっかけ。 ドラマや映画で、いい原作があってもそれを面白く映像化できないのなら、それは映像の技術が足りないから。同じように、いい本を作れるイメージがあっても、それが現実に出来ていないのなら、それは僕自身の実力の問題なのでは。もっと短い時間でテキストを書き上げる、一回でOKになるようなチェックする意識を植え付ける。それができればいいのでは。 ようは、僕自身の実力が足りないのが原因なのでは。 そう考えてから、少し気が楽になってくる。 もちろん、意識が変わったからといって今の本のクオリティが上がるわけではなく、これを楽しみに買ってくれる読者に対してはひどい裏切りだと思う。きっとこれまでの仕事同様、ずっと後悔しながら仕事を続けることになるのだろうと思う。 けど、僕には読者に謝る機会もないし、謝って何かが変わるわけでもない。 できることといえば、つぎの仕事で、つぎの仕事こそは「買って良かった」と思える本を作ることだけなんだと思う。 うん、書いている最中も思ったけど、我ながらずいぶん感傷的ですね。 きっとアップ後に「恥ずかしい」と反省するのだろうけど、これぐらいしておいたほうがいい気もしますね。
by tatibana_m
| 2008-01-13 10:39
| 雑記
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